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新米栄養士ペコとナナコのもっと発見!世界のおもしろ食べものことわざ

2016年10月10日
猿が餅(日本)

ナナコ
ずいぶんと過ごしやすい気候になってきましたね。

患者(Aさん)
そうね。
今の季節、昔はよく孫と一緒に出かけたものだわ。
今はもうすっかり大きくなってしまったけれど、遊園地や動物園などにも行ったわね。


ペコ
Aさんのお孫さんはたしか、男の子でしたよね。
どの動物が好きでしたか?
やはりライオンやゾウなど、大きくて強い動物でしょうか?


Aさん
それがね、猿が大好きだったのよ。
餌のバナナをもらい、手で持って食べる様子を飽きることなくずっと眺めていたの。


ナナコ
かわいらしいですね。

Aさん
餌を受け取って勢いよく食べる姿が、おもしろいみたいでね。

ペコ
Aさんのお話を伺っていると、「猿が餅」ということわざを思い出しました。

Aさん
それはどのような意味のことわざかしら?

ペコ
猿が餅をもらうとすぐさま食べてしまうことから、もらったものを右から左へとすぐに人に与えてしまうことです。

ナナコ
なるほど、一方から得たものを手移しで他方に与える様子をあらわしているのですね!

Aさん
右から左へ……。
器用につかんで渡す姿を想像すると、人間らしく感じられておかしいわね。

豆知識

人間の存在に近い「猿」

「猿が餅」とは、猿が餅をもらうとすぐさま食べてしまうところから、
もらったものを右から左へとすぐに人に与えてしまうことを指します。
また同じ意味で、猿が片方の手でお金を渡すのと同時に、
もう片方の手には餅を受け取っているという形容で、「猿が餅買うよう」ともいいます。

ほかにも以下のように、「猿」が登場することわざがあります。

●猿が柿あわす
「あわす(または「さわす」)」は渋柿の渋を抜くことで、猿が柿の渋が抜けるのを待ちきれずに食べてしまい、
結局は甘柿が食べられないの意。せっかちで、完成まで待てない様子。

●猿が稗を揉むよう
猿が人の真似をして稗餅をつくろうとして、搗いてから丸めることを知らず、ただ稗を揉んでいるの意。
訳もわからずに人の真似をする人をあざけっていう。

猿は限りなく人間に近い存在なので、ことわざに「猿」が用いられていると、よりリアルに感じられる気がしませんか?



●参考文献
1)西谷裕子.たべものことわざ辞典.東京.東京堂出版.2005.352p.