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新米栄養士ペコとナナコのもっと発見!世界のおもしろ食べものことわざ

2017年09月26日
雑魚の魚交じり(日本)

ナナコ
先日テレビで、漁の番組を見ていました。

ペコ
ナナコは漁に興味があるの?

ナナコ
はい! 昔から川でよく釣りをしていました。
時間があれば今でも行きたいですし、海釣りにも挑戦してみたいです。


患者(Aさん)
アウトドア派なんだね。

ナナコ
室内で遊ぶよりも、外を走りまわるのが好きな子どもでした。

Aさん
私も幼いころ、日が暮れるまで外で遊んでいたよ。

ペコ
そういえば、ナナコとAさんは「雑魚の魚(とと)交じり」ということわざを知っていますか?

Aさん
「とと」とは「魚」のことかな?

ペコ
そうです。「魚」と書いて「とと」と読みます。

ナナコ
「雑魚」というくらいなので、褒め言葉ではなさそうですね。
魚のなかに魚が交ざっている、ということは……。


ペコ
小さい魚が大きい魚のなかに、つまり弱小者が強大者のなかに交じっていることをあらわしているの。

Aさん
なるほど。同じ魚でも、地位が違うのだね。

ペコ
そのとおりです。
身分や能力の低い者が、それらの高い者に交じって不相応な地位にいる、ということです。


ナナコ
そういえば、いくつか類句を聞いたことがあります。
たしか、「海老の鯛交じり」なども同じ意味ですよね?


ペコ
よく知っているわね。
あとは、「ごまめの魚交じり」「ちりめんじゃこの魚交じり」
「いさざも魚交じり」「田螺(たにし)も魚交じり」などがあるようね。


Aさん
類句も「魚」ばかりだね。

豆知識

「魚」で表現する身分や能力


「雑魚の魚交じり」とは、小さい魚が大きい魚のなかに、
弱小者が強大者のなかに交じっていることをあらわしています。
つまり、身分や能力の低い者がそれらの高い者に交じって不相応な地位にいることです。
類句は、「海老の鯛交じり」「ごまめの魚交じり」「ちりめんじゃこの魚交じり」
「いさざも魚交じり」「田螺(たにし)も魚交じり」などたくさんあり、すべてに魚が出てきます。
いさざは、スズキ目ハゼ科に属する魚です。

しかし「雑魚」というと、よい意味に聞こえませんね。

「雑魚で鯛を釣る」ということわざもありますが、
わずかな労力で大きな利益を得ることの「海老で鯛を釣る」と同じ意味です。
こちらも「しゃくで鯛を釣る」「蝦蛄(しゃこ)で鯛を釣る」のように、魚で表現されています。
オランダやフランスでは「鮭を釣るには鮠(はや)を失わねばならぬ」といい、
「鮠(はや)」はウグイやオイカワなどのことです。

人に関することわざを魚などほかのものに置き換えて表現すると、わかりやすく、
また違ってみえてきますね。



●参考文献
1)西谷裕子.たべものことわざ辞典.東京,東京堂出版,2005,352p.