ご利用・登録は無料です!メディカパスポート
はじめての方へ
新規ご登録
メディカパスポートって?
すでにお持ちの方は
ログイン
ヨメディカ
専門誌記事検索

新米栄養士ペコとナナコのもっと発見!世界のおもしろ食べものことわざ

2017年06月08日
医師の如何物食い(日本)

ナナコ
は……はっくしょん!

ペコ
あら、風邪でも引いたの?

ナナコ
最近寝苦しい日が続いていたので、つい窓を大きく開けたまま寝てしまいました。

ペコ
それはたいへん!
引きはじめの今のうちに、きちんと治しておかないとね。
栄養のあるものを食べて、しっかり寝て……。
「医師の如何物食い」にならないようにしましょう。


ナナコ
それって、「医者の不養生」の間違いではありませんか?

ペコ
「医者の不養生」の類句なのよ。

ナナコ
そうだったのですね。
意味は、人に養生をすすめる医者が、自分の健康には注意しないこと、ですよね。


ペコ
そのとおり。
患者にはよい食べものを食べるように言いながら、
医師は訳のわからないものを食べて、食生活がいい加減なことを指すの。


ナナコ
ほかにも似た意味のことわざがたくさんありそうですね。

ペコ
そうね。
私の知っているものに、「紺屋の白袴」「髪結いの乱れ髪」「左官の荒壁」などがあるわ。


ナナコ
いろいろな職業が出てきておもしろいですね。
栄養士が出てくることわざだと、「栄養士の栄養失調」なんてものがありそうですね。


ペコ
あとは、「看護師の万年風邪引き」、「歯医者の総入れ歯」とか?

ナナコ
なんでもつくれちゃいますね!

豆知識

医者の“不養生”

毎日忙しい医師は、つい自分の体のことは後回しにしがちです。
そのような状況をあらわすことわざに、「医者の不養生」があります。
英語では、「Physician, heal thyself」と表現されます。

この類句が「医師の如何物食い」です。
患者にはよい食べものを食べるように言いながら、医師のほうは訳のわからないものを食べて食生活がいい加減なこと、
つまり、人には立派なことを言いながら自分では実行が伴わないことを指します。

ほかにも同じような意味のことわざが存在し、さまざまな職業が登場しています。
「紺屋の白袴」「紺屋の白足袋」「髪結いの乱れ髪」「左官の荒壁」「大工の掘っ立て」「坊主の不信心」など……
聞いたことのある有名なものから、こんなことわざがあるの?というようなものまで、たくさん見つかります。

これほど多くの類句があるということは、昔から人々は、このような状況に悩まされてきたということですね。
多忙な現代の私たちも、体を労わり健康に気をつけたいものです。



●参考文献
1)西谷裕子.たべものことわざ辞典.東京,東京堂出版,2005,352p.