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YORi-SOU がんナーシングのお知らせ

2018年03月11日

メルマガ「YORi-SOUタイム」1号を全文公開します☆その1


2018年1月10日配信を開始している、
「YORi-SOUがんナーシング」メルマガ
「YORi-SOUタイム」ですが、
まだまだこのメルマガの魅力に
お気づきでないかたも多いのではないでしょうか。
そこで、初回配信分を全文ご紹介いたします。

こんなメルマガが無料で毎号届きますよ。
絶対見逃したら損ですよ。
そんな気持ちです♪

ちなみに「哲観の部屋」の佐藤哲観先生は
こんなかたです→

(どうやら、1回ではお届けできないようなので
 何回かにわけますね)



……………★★ 「YORi-SOUがんナーシング」メールマガジン ★★……………
            *☆*「YORi-SOUタイム」1号*☆*
                毎月1回10日発行
                 ∞監修∞
            YORi-SOUがんナーシング編集室

 読者の皆さま、はじめまして。このたび、がん看護にかかわるすべてのかたに
向けて「YORi-SOUがんナーシング」のメールマガジン「YORi-SOUタイム」を発行
することになりました。
 本メールマガジンでは、がん看護の魅力を再発見でき、日々のケアに即役立て
ることができるような情報を毎回お届けしていきます。小誌創刊8年目にして初
めてのチャレンジです。ご感想やご意見、どんどんお待ちしております!

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□      “がん患者さんと痛み”がメインテーマ
■          「哲観(てつみ)の部屋」
□   ∞静岡県立静岡がんセンター 緩和医療科 医長 佐藤哲観∞
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え、薬をそんな視点で? まさかの対談? 佐藤哲観先生の豊かなイマジ
ネーションが読者の皆さんを楽しい疼痛ケアの世界にするりと誘います。

★☆連載開始にあたって☆★
 「哲観の部屋」へようこそ。この連載では、がん患者の痛みに関するさ
まざまな事柄を「哲観の部屋」にお招きして(取り上げて)解説すること
で、日々の看護業務に生かしていただきたいと考えています。次回からは
会話形式となりぐっとくだけるのですが、やはり疼痛ケアのプロとして、
読者の皆さんに痛みについてきちんと理解していただきたいため、初回の
み痛みについて簡単に解説します。まずご一読ください。

 そもそも痛みとはいったい何でしょうか? 国際疼痛学会によれば、痛
みは「実際の組織損傷、あるいは組織損傷の可能性、またはそのような傷
害の際に表現される不快な感覚および情動体験」と定義されています。何
やら難しい表現ですね。大切なのは、“痛みが主観的な感覚であること”、
“他者と共有することが不可能であること”です。WHOのがん疼痛治療法に
も、患者の訴えを過小評価せず信じることの重要性が述べられています。

 そして、患者の症状をチームアプローチによって多角的にとらえて対応
していくことも大切です。日々の多忙な業務の中では、痛みの評価スケー
ルのNRS(Numerical ratingscale)を記録することや薬のことばかりに焦
点が当てられがちですが、痛みの部位や性状、痛みでどのような支障を生
じているか、鎮痛薬に対する思いなども治療の成否を握る大きな要素です。
痛みをゼロにすることも大切ですが、痛みにまつわるさまざまな気がかり
や不安が取り除かれてQOLの向上に寄与すること、それがわれわれ医療者の
務めではないでしょうか。

 わずかな時間を惜しまずに、少しだけでもそのような視点に立って患者
に寄り添うこと、すなわち“他者と共有できない感覚を少しでも理解しよ
うとする態度”が、プロに求められる職能だと思います。

★☆痛みに対する科学的なアプローチ☆★
 医療のプロとして患者の苦痛に寄り添うこと、それには何が必要でしょ
うか。かたわらにいて患者の声を聴き、共感したり慰めたりすることはも
ちろん大切ですが、裏を返すと医療のプロではなくてもできることといえ
ます。医療を生業とする以上は、そこに科学の視点を加えることが必須と
なります。医学や看護学の知識や経験に基づく治療やケア、これが必要不
可欠です。患者の“痛みを共有することは不可能”でも、“痛みのメカニ
ズムを科学的に分析することは可能”です。

 がんによる痛みには必ず身体的要因があり、そこに心理社会的あるいは
スピリチュアルな苦痛が加えられて患者の苦痛となります。疼痛ケアの具
体的な手順としては、まず身体的な原因を明らかにして、メカニズムに応
じた鎮痛方法を考えることが第一となります。患者の具体的な訴えを詳細
に記録して医師と共有し、画像診断などの医学的情報とともに痛みの原因
診断を行ない、どのような薬物治療が最適か、また非薬物療法やケアにつ
いても同時に検討していきます。

 痛みの閾値を左右する因子について評価することも看護師に求められる
大切なスキルですね。痛みに対する治療が開始されたらその効果や副作用
についても経時的に評価を繰り返して治療やケアにフィードバックする、
その繰り返しが科学的なアプローチです。評価が困難な場合は抱え込まず
に、より専門的な知識を持つ医療者にコンサルトする、これもプロとして
大切な態度です。

 さて、次回からは突然「哲観の部屋」らしくなります。最初のお客さま
はモルヒネ氏とオキシコドン氏。どうぞお見逃しなく。