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新生児学テキスト

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定価 : 19,440円(本体18,000円+税)
発行 : 2018年12月
在庫 : 在庫あり(申込可)
サイズ : B5判 864頁
ISBN-10 : 4-8404-6847-8
ISBN-13 : 978-4-8404-6847-3
商品コード : 402350400

新生児医療の発展と人材育成に資する教科書

日本新生児成育医学会が世に送り出す初めての、そして最新の新生児学のテキスト。病的・健常にかかわらず、新生児に関する知識の習得を目指す医療者必携の一冊。写真や図を豊富に用いて新生児疾患の病態生理や標準的治療をエビデンスに基づいて徹底解説するとともに、新生児の診察ならびにアセスメントもオールカラーで網羅。

【緒言】
 わが国の周産期医療は世界的に高い水準を維持している。その結果、新生児死亡率は過去20年以上にわたって世界で最も優秀な値を保持し、直近では、0.9/1,000出生と、世界に先駆けて1.0を下回っている。すなわち、日本で生まれる新生児は元気に育つ可能性が世界のどの国よりも高く、わが国は新生児とその家族に最も優しい国と言える。しかしながら、このような高水準の新生児医療を維持している医療現場は、諸外国と比べて必ずしも恵まれているとは言えない。特に、医療スタッフの数は諸外国に比べてむしろ限られている。それでも日本が高い新生児医療水準を維持できたのは、医療現場のスタッフの日々の努力の結果である。しかし、個々の努力で達成できることには当然限界がある。また、現在の高い新生児医療を後世に届ける義務もある。そこで、わが国の新生児医療に責任を持つ日本新生児成育医学会では、現在の高い新生児医療水準を今後も維持できるように、新生児医療に従事する全ての医療者に必要な知識を網羅的に記載した、「新生児学」の教科書を作成することとした。
 従来わが国には、「新生児学」の教科書として1995年に作成したものがあったが、第2版以降、内容の改訂は行われなかった。そのため、新生児医療の進歩に即した最新の科学的知識を系統的に得ることは決して容易ではなかった。また、せっかく世界最高水準の新生児医療を維持していながら、医療現場のノウハウを広く普及させる手段にも乏しかった。このような状況は、わが国の新生児医療の将来にマイナスになる可能性も考えられた。新生児医療の発展に責任を負う当学会が、わが国の新生児医療の全てを学ぶことが可能な教科書を作成することを今回決定したのは自明のことと言える。
 本書の特徴は、最新の新生児学を全て扱ったことである。全ての分野を系統的に記載した。そのため、産科を含む各分野の専門家に執筆を依頼するとともに、各分野別に編集責任者を指名し、執筆の初期の段階から内容の吟味を重ねてきた。その結果、最新の科学的知見を漏れなく記載するとともに、一定の学説に偏らない標準的な新生児医療の教科書とすることができたと考えている。さらに、カラーを多用することで、学生、研修医、専門医、看護師、助産師、薬剤師、理学療法士、臨床心理士などの、全ての新生児医療関係者に理解しやすい内容になっていると考える。
 今回本書を完成できたのは、関係者の皆さんの努力の結果であり、全ての方々に改めて心からお礼を申し上げる。わが国の新生児医療が世界最高水準であると同様に、本書の内容も世界最高水準と言える。是非、新生児医療現場で活用し、わが国の、そして世界の新生児医療の水準のさらなる向上に利用していただきたい。
 2018年10月
一般社団法人 日本新生児成育医学会 楠田 聡

一般社団法人 日本新生児成育医学会 編

目次を表示

・緒 言
・編集・執筆者一覧



【Overview】



【第1章 胎児の発育と評価】
◆1 胎児の発育と評価
◆2 子宮内(胎内)環境の胎児発育への影響
◆3 胎児発育異常
◆4 胎児発育不全と胎児異常
◆5 胎児well-beingの評価
◆6 胎児治療
◆7 双胎妊娠の管理



【第2章 母体疾患と胎児・新生児】
◆1 母体疾患の胎児・新生児への影響
・1 耐糖能異常合併妊娠
・2 自己免疫疾患合併妊娠
・3 甲状腺機能異常合併妊娠
・4 神経・精神疾患合併妊娠
・5 心疾患合併妊娠
・6 腎疾患合併妊娠

◆2 産科合併症の胎児・新生児への影響
・1 妊娠高血圧症候群
・2 前置胎盤
・3 常位胎盤早期剥離
・4 羊水量異常
・5 前期破水
・6 感染症



【第3章 遺伝・先天異常・出生前診断】
◆1 遺伝の基本的な理解(概説)
◆2 先天異常の発生とその原因・頻度・診断
◆3 出生前遺伝学的検査の進歩と現状
◆4 出生前遺伝学的検査の対象となる疾患
◆5 胎児に先天異常が判明した場合の対応
◆6 遺伝カウンセリング
◆7 主な先天異常(染色体異常)と診断・管理
・1 21トリソミー(Down症候群)
・2 18トリソミー(Edwards症候群)
・3 13トリソミー(Patau症候群)
・4 Turner症候群
・5 22q11.2欠失症候群
・6 Prader-Willi症候群
・7 CHARGE症候群
・8 VATER(VACTERL)連合
・9 Beckwith-Wiedemann症候群
・10 骨系統疾患



【第4章 新生児仮死と蘇生】
◆1 新生児仮死の病態生理
◆2 新生児仮死の診断
◆3 新生児蘇生法(NCPR)に沿った新生児仮死の分娩室管理
◆4 超・極低出生体重児の蘇生
◆5 蘇生後の管理・搬送



【第5章 呼 吸】
◆1 呼吸器の発育と発達
◆2 呼吸の適応生理
◆3 呼吸機能の評価
◆4 呼吸の異常所見
◆5 新生児の呼吸器疾患の病態生理と診断・治療
・1 呼吸窮迫症候群
・2 新生児一過性多呼吸
・3 胎便吸引症候群
・4 先天性横隔膜ヘルニア
・5 エアリーク
・6 慢性肺疾患
・7 肺 炎
・8 肺低形成

◆6 気道・呼吸中枢の先天異常の病態生理と診断・治療
・1 先天性肺気道形成異常
・2 鼻腔狭窄・先天性後鼻孔閉鎖症
・3 喉頭軟化症
・4 気管・気管支軟化症
・5 気管・気管支狭窄
・6 先天性中枢性低換気症候群

◆7 人工呼吸管理



【第6章 循 環】
◆1 胎児循環と新生児循環
◆2 出生後の適応障害による病態
・1 新生児遷延性肺高血圧症
・2 未熟児動脈管開存症

◆3 心臓・血管系の発生と先天性心疾患
◆4 先天性心疾患の胎児診断
◆5 新生児の心機能
◆6 新生児の心不全・ショック
◆7 新生児の循環器疾患の病態生理と診断・治療
・1 心室中隔欠損
・2 完全型房室中隔欠損[完全型心内膜床欠損]
・3 左心低形成症候群
・4 大動脈縮窄[単純型と複合型]
・5 大動脈弓離断複合
・6 Fallot四徴症
・7 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖
・8 肺動脈狭窄[critical PSを含む]
・9 純型肺動脈閉鎖[心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖]
・10 三尖弁閉鎖
・11 完全大血管転位
・12 両大血管右室起始
・13 総肺静脈還流異常
・14 内臓錯位症候群(無脾症候群・多脾症候群)

◆8 胎児・新生児の不整脈
◆9 先天性心疾患と遺伝性症候群
◆10 双胎間輸血症候群で見られる循環障害
◆11 循環作動薬の使い方
◆12 心臓カテーテル治療
◆13 新生児期に行われる心臓血管外科手術の術式



【第7章 神 経】
◆1 中枢神経の発育と発達
◆2 新生児の中枢神経の特徴と障害
◆3 新生児の神経疾患の病態生理と診断・治療
・1 低酸素性虚血性脳症
・2 脳室周囲白質軟化症
・3 頭蓋内出血
・4 新生児発作
・5 中枢神経系の先天異常
・6 神経筋疾患
・7 中枢神経感染症



【第8章 栄養・消化器】
◆1 消化管の発育と発達
◆2 低出生体重児の栄養戦略
◆3 母乳育児
◆4 新生児の消化管疾患・肝胆道疾患の病態生理と診断・治療
・1 新生児・乳児消化管アレルギー
・2 食道閉鎖症
・3 胃食道逆流症
・4 十二指腸閉鎖症・狭窄症
・5 腸回転異常症・中腸軸捻転
・6 Hirschsprung病
・7 直腸肛門形成異常
・8 壊死性腸炎
・9 胎便関連性腸閉塞症
・10 新生児限局性腸管穿孔
・11 乳び胸・乳び腹水
・12 鼠径ヘルニア
・13 臍帯ヘルニア
・14 腹壁破裂
・15 胆道閉鎖症
・16 静脈栄養関連新生児胆汁うっ滞
・17 新生児肝炎



【第9章 水電解質・腎・泌尿器】
◆1 腎の発育と発達
◆2 出生に伴う水電解質バランスの変化と適応
◆3 新生児期の水電解質バランスの特徴と障害
・1 早産児骨減少症
・2 尿崩症
・3 抗利尿ホルモン不適切分泌症候群

◆4 新生児の腎疾患の病態生理と診断・治療
・1 急性腎障害
・2 慢性腎臓病
・3 先天性ネフローゼ症候群
・4 腎血管系障害
・5 先天性腎尿路異常

◆5 泌尿生殖器の発育と発達
◆6 新生児の泌尿生殖器疾患の病態生理と診断・治療
・1 先天性尿路異常(尿道下裂、総排泄腔遺残、総排泄腔外反、腟閉鎖)
・2 膀胱尿管逆流
・3 神経因性膀胱
・4 尿路感染症
・5 停留精巣
・6 性分化疾患




【第10章 代謝・内分泌】
◆1 体温調節:胎児期の発達と出生に伴う適応およびその障害
・1 新生児寒冷傷害

◆2 糖代謝:出生に伴う適応およびその障害
・1 低血糖
・2 高血糖
・3 新生児糖尿病

◆3 ビリルビン代謝:胎児期の発達と出生に伴う適応およびその障害
・1 新生児高ビリルビン血症

◆4 先天代謝異常スクリーニング
◆5 下垂体甲状腺系:胎児期の発達と出生に伴う適応およびその障害
〔A.母体甲状腺疾患の影響〕
・1 自己免疫性甲状腺機能亢進症(Basedow病)
・2 甲状腺機能低下症
・3 ヨウ素過剰

〔B.新生児の甲状腺疾患〕
・4 先天性甲状腺機能低下症

〔C.早産児に特有な甲状腺疾患〕
・5 早産児低サイロキシン血症
・6 遅発性高TSH血症

◆6 下垂体副腎系:胎児期の発達と出生に伴う適応およびその障害
・1 先天性副腎過形成
・2 副腎機能不全
・3 晩期循環不全



【第11章 血液・免疫・感染】
◆1 造血臓器・血液細胞の発育と発達
◆2 出生に伴う血液の変化
◆3 新生児の赤血球系疾患の病態生理と診断・治療
・1 ABO式血液型不適合
・2 Rh不適合
・3 先天性溶血性貧血
・4 造血機能低下による先天性貧血
・5 鉄欠乏性貧血
・6 多血症
・7 胎児水腫

◆4 新生児の血液凝固系・出血性疾患の病態生理と診断・治療
・1 新生児血小板減少症
・2 先天性血液凝固障害
・3 後天性血液凝固障害
・4 血栓症・梗塞
・5 分娩外傷としての頭蓋内出血・内臓出血

◆5 新生児への輸血
◆6 免疫の発達と機能
◆7 胎児・新生児における炎症
◆8 出生に伴う免疫の変化と適応
◆9 新生児期の免疫の特徴と障害
・1 血球貪食性リンパ組織球症
・2 新生児ループス
・3 新生児TSS様発疹症
・4 新生児ヘモクロマトーシス

◆10 新生児の免疫系疾患の病態生理と診断・治療
・1 重症複合型免疫不全症
・2 Wiskott-Aldrich症候群
・3 ADA欠損症
・4 慢性肉芽腫症
・5 Chediak-Higashi症候群
・6 高IgM症候群
・7 自己炎症性疾患

◆11 胎児・新生児の細菌・真菌感染症と診断・治療
・1 MRSA感染症/MSSA感染症
・2 ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
・3 GBS感染症
・4 CNS感染症
・5 グラム陰性桿菌感染症
・6 リステリア症
・7 結 核
・8 バチルス感染症
・9 クラミジア感染症
・10 梅 毒

◆12 胎児・新生児のウイルス・原虫感染症と診断・治療
・1 先天性トキソプラズマ症
・2 先天性風疹症候群
・3 サイトメガロウイルス感染
・4 単純ヘルペスウイルス感染
・5 レトロウイルス感染
・6 肝炎ウイルス感染
・7 パルボウイルスB19感染
・8 水痘・帯状疱疹ウイルス感染
・9 麻 疹
・10 インフルエンザ
・11 RSウイルス感染
・12 エンテロウイルス感染
・13 パレコウイルス感染

◆13 NICUにおける感染管理、感染症の検査



【第12章 目・皮膚・その他】
◆1 眼の発生と視機能の発達
◆2 新生児の眼疾患の診断・治療
・1 未熟児網膜症
・2 先天性眼形態異常
・3 眼腫瘍(網膜芽細胞腫)
・4 先天白内障
・5 先天緑内障
・6 先天鼻涙管閉塞
・7 先天眼瞼下垂

◆3 新生児の皮膚の特徴
◆4 新生児の皮膚疾患の診断・治療
・1 湿疹・中毒疹
・2 水疱性の皮膚疾患
・3 角化異常を来す皮膚疾患
・4 血管腫・血管奇形
・5 母 斑

◆5 新生児の整形外科疾患の診断・治療
・1 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
・2 内反足
・3 筋性斜頸
・4 分娩損傷
・5 四肢の形態異常(多指趾症、合指趾症、裂手)

◆6 新生児の耳疾患の診断・治療
・1 先天性難聴
・2 耳介の形成異常



【第13章 薬理学】
◆1 新生児における薬物動態
◆2 新生児への薬剤使用の原則
◆3 母体投与薬剤の胎児への影響
◆4 母乳と薬剤



【第14章 予 後】
◆1 新生児予後の変遷
◆2 ハイリスク児のフォローアップシステム
◆3 超低出生体重児・超早産児の予後
◆4 低出生体重児に見られる発達障害
・1 自閉スペクトラム症
・2 注意欠損・多動症
・3 限局性学習症
・4 発達性協調運動症

◆5 リハビリテーション
◆6 SIDS・ALTE・SUPC
・1 乳幼児突然死症候群
・2 乳幼児突発性危急事態
・3 sudden unexpected postnatal collapse



【第15章 母子保健・ファミリーケア】
◆1 わが国の母子保健体制
◆2 周産期精神保健
◆3 新生児期における母子関係・長期入院児と家族ケア
◆4 障害を持つ子どもと家族ケア
◆5 痛みのケア
◆6 ディベロプメンタルケア・NICUでの理学療法



【第16章 新生児の診察とフィジカルアセスメント】
<分娩室からの退室時まで>
◆1 外表のアセスメント
◆2 体格のアセスメント
◆3 呼吸状態・心臓のアセスメント
◆4 臍帯血のアセスメント

<生後24時間まで>
◆5 呼吸状態のアセスメント
◆6 感染徴候のアセスメント
◆7 消化器症状のアセスメント
◆8 心雑音のアセスメント
◆9 血糖のアセスメント
◆10 神経学的なアセスメント

<退院まで>
◆11 成熟度のアセスメント(24~48時間)
◆12 消化器症状のアセスメント
◆13 体温のアセスメント
◆14 黄疸のアセスメント
◆15 皮膚のアセスメント
◆16 呼吸・循環状態のアセスメント
◆17 生後の体重推移と哺乳状態のアセスメント
◆18 not doing wellのアセスメント
◆19 聴覚スクリーニング

<1カ月健診まで>
◆20 健診までに受診すべきポイント



・Appendix
・索 引
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細かく、アセスメントの方向性などが一冊にまとめられていたため、わかりやすかった。(看護 新生児・小児)