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産業保健と看護2020vol.12 no.1特集19(9)ウェルビーイング(well-being)とは ウェルビーイング(well-being)とは、身体的にも、精神的にも、社会的にも良好である状態を指します。「幸福」「健康」と翻訳されることもありますが、1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいう」と用いられています5)。 健康診断に異常がなくても、精神的に不安定であったり不調になってしまう場合や、人間関係に悩み、社会的な役割が果たせずに充実感や貢献感が満たされない場合などは「ウェルビーイング」な状態とは言えないでしょう。すべてのことが満たされることは難しくても、これからの時代は「ウェルビーイング」を目指した健康支援が大切であると考えます。心とからだと働き方を含めた生き方を整える「ウェルネスライフ」 筆者はこの「ウェルビーイング」を実現するひとつの考え方として、「ウェルネスライフ」を提唱しています。これは「心とからだと働き方を含めた生き方を整えて、自分らしく人生をイキイキと過ごせること」と定義しています(図1)。病気やハンディがあっても、その人にとっての「ウェルネスライフ」はあるという考え方です。 働き方によって心と体の健康を損ない、その結果働けなくなっていく人を見てきました。働くことで、心と体の健康が損なわれていくことは、決してあってはならないことです。産業看護職は、その人にとっての幸せな人生につながる健康支援を日々行っているという視点を忘れてはいけないと考えます。FEATURE図1 ウェルネスライフとは ©2019 株式会社ウェルネスライフサポート研究所「健やかに、自分らしく、幸せに生きる」ウェルネスライフ心とからだと生き方を整えて、自分らしく、よりイキイキと人生を楽しめること

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