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人生の楽しみであるからこそ解決が難しい「食べたい」「飲みたい」「遊びたい」への保健指導産業保健と看護2020vol.12 no.1特集18(8)健康のための人生? 働く世代の健康支援を行っている看護職のみなさんは、どんなことを楽しみに日々を過ごしていますか? 大切な誰かと一緒に過ごすこと、大好きな趣味をする時間、旅行に行くこと、おいしいものを食べること、友人との飲み会……きっとたくさんの「楽しみ」があることでしょう。 この「楽しみ」とは、「人生をよりよく生きたい欲求」であると私は考えます。誰もが自分の人生をよりよく生きたいと思うからこそ、今の職場を選び、そしてプライベートを充実させていきたいと行動します。ですが、「健康のために」と行動する人は、どのくらいいるでしょうか。健康であることは、その人の人生を豊かにし、より自分の叶えたいことを実現させていくひとつの手段ではありますが、目的ではないはずです。 人生100年時代と言われる中で、より人生を豊かにしていくにはどうしたらいいかということに多くの人の関心が高まっています。女性の4人に1人は95歳まで生きられるという推計結果1)や、100歳以上の人口が2050年頃には約50万人を超えるという推計結果2)があります。平均寿命は今後も伸びると予想され、2065年には男性84.95年、女性91.35年になると推測されています3)。 2016年に発刊された書籍『LIFE SHIFT(ライフ・シフト):100年時代の人生戦略』の中でも、「2007年生まれの子どもの“半数”が到達する年齢(寿命)が、日本の場合は107歳」と紹介されています4)。これらを踏まえると、まさに「人生100年時代」を生きていく時代になったといえるでしょう。この本では、「教育→仕事→引退」という人生から「マルチステージ」の人生へ、引退後はスキル・健康・人間関係といった「見えない資産」をどう育んでいくかが重要であることなども提言されています。 人生を楽しみ、豊かにするうえで、「健康」という見えない資産を育むにはどうしたらよいか。そこで考えたいのが、「ウェルビーイング(well-being)」という視点です。総論その人の幸せな人生を応援する健康支援を加倉井 さおりかくらい・さおり株式会社ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役/保健師

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