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はじめに2017年5月西 信一2015年12月に雑誌「呼吸器ケア」の冬季増刊として『毎日使えて基礎が身につく!呼吸療法“合格チャレンジ”100日ドリル』が発刊されました。呼吸療法認定士受験のための問題集は時宜を得た企画であったようで、幾度かの重版出来(恥ずかしながら“しゅったい”と読むことを知らず“でき”と思っていました…)となりました。今回、その内容を再検討しながら書籍として発刊できました。増刊の時の「はじめに」では、全身性炎症反応症候群(SIRS)と呼吸について説明しました。今回は「チーム医療」のことを述べて「はじめに」にしたいと思います。さて、医療技術の発展はかなりの重症病態を寛解に持ち込めるようになりました。ただ、今でも複雑な病態を持つ病魔はより強くなっています。医師一人の力では四六時中戦えないことは明らかです。話は変わりますが、病魔=怪獣と戦うパターンは2つに分かれると考えられます。ウルトラマンや仮面ライダーのように一人のヒーローがやっつける場合と、最近はやりの戦隊モノのように数名のグループで戦う場合です。同様のことはPCなどのロールプレイングゲームでも当てはまります。一人の人物(?)が活躍するものとパーティーを形成して戦うものです。敵の数が多かったり敵の力が強かったりした場合には、戦隊やパーティーのほうが有利であることは言うまでもありません。ただ、パーティーの構成として同じ職種が集まったら弱点が一緒ですから、あっという間に全滅444444444ということもあります。このことをわれわれの医療に当てはめると、強大な敵(病魔)には多職種によるパーティーでの対応が有利であることがわかります。呼吸療法においても、陽圧師(医師、臨床工学技士)、陰圧師(理学療法士)、戦士(看護師)、薬師(薬剤師)などがパーティーを組む必要があります。本書はそれぞれの専門家が「呼吸療法認定士」というもう一つの武器を持てるように企画されています。新しい武器を得るための一助になれば幸いです。

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