脳神経外科領域のお知らせ

2016年11月22日

「脳神経外科速報」26巻12号を発刊いたしました!

「脳神経外科速報」26巻12号(2016年)

【私の手術論】
◆脳神経外科医の技術研鑽と機器開発─技を極め,道具を創り・操る
東京女子医科大学 川俣貴一(聞き手:名古屋第二赤十字病院 渡邉 督)

―今月号のポイント―
手術をしなくても治療でき治癒に持ち込めるのが
患者さんにとってベストだと思います.
でも手術がどうしても必要であるならば,大げさな言い方をすれば,
「手術という手段で,疾患で悩んでいる患者さんが
幸せになる手助けをしたい」と常に思っています.
こちらが思っていることと患者さんの幸せにはやはり乖離がありますけれども,
手術という方法を使って,そのシチュエーションのなかでなるべくご本人にとって
ベストな結果をもたらすことを究極の目標にしてやっています.(川俣貴一)


【手術のコツとピットフォール 一流術者のココが知りたい】
◆側頭葉グリオーマの手術
 山形大学 園田順彦

―今月号のポイント―
①側頭葉の解剖および周囲の主要血管の走行を知る.
②側頭葉の機能に習熟し,どの部位は安全に摘出できるのか,
どの部位が摘出の際に危険なのかを判断できるようになる.

【脳神経血管内治療“ 次の一手”】
◆High cervical ICA dissection の1例
昭和大学藤が丘病院 寺田友昭 他

―今月号のポイント―
①内頚動脈解離で病変が高位に及ぶ場合は,通常の頚動脈用ステントでは,
病変全体をカバーできないので,適宜petrous portion近傍におけるステントを
選択しよう.
②冠動脈用ステント(petrous portionの屈曲部でも留置可能),
腎動脈用ステント,Enterprise 2,Wingspan,Neuroformなどが使用可能です.
ただ,滑落,迷入などもあり得るので,
近位側は,通常の頚動脈ステントで固定しておいたほうが無難でしょう.
③Neuroform,Enterprise 2などを留置した場合は,
拡張力が弱いので適宜PTAを追加する必要がありますが,
ステント末梢端でのPTAは新たな解離を起こす可能性があるので,注意が必要です.

ほか